身近になりつつある土壌調査作業について
土壌調査の需要
土壌汚染の可能性を明らかにするための土壌調査は、工場の跡地や有害物質を扱っていた可能性のある施設の跡地などで行なわれるものと思っている人もいると思いますが、このごろは環境に気を使う人が増えたり、アスベストや放射能などの問題も認知度が高くなっていることから、一般住宅向けの土地購入時に土壌汚染調査を行うというケースも多くなっているようです。
せっかくのマイホーム建築ですから、土地を購入してから「実は汚染されていた！」として嫌な思いをすることのないよう、事前に土壌調査を行って安心して土地を購入する売主・買主が増えているのです。特に、購入しようとしている土地が汚染されている可能性の高い施設の跡地であるような場合は、必ず土壌調査をしてからの契約を検討することをお勧めします。
土壌調査の手間
土壌調査を行なうためにスピーディーな土地売買ができなくなるのでは…と不安に感じる人も多いと思いますが、土壌調査でも「地歴調査」といって登記簿や住宅地図、空中写真などの書類をもとに汚染の可能性の有無を判断できるケースもあります。
また、土壌調査を行わずにあとから土壌汚染が発覚したような場合には、買主と売主の間で訴訟問題に発展してしまう可能性もあり、そうなってしまえば事前の土壌調査よりもはるかに手間や時間がかかってしまうということは言うまでもありません。