白内障手術の相場

使用するレンズによる差が大きい

高齢になると、視界が白くぼやけてしまったり見えづらいと感じたりすることがあるでしょう。早い人だと40代くらいでもそのような症状が顕れることもあります。

そして眼科クリニックを受診して白内障だと診断され、日常生活や仕事に支障が出るくらいの症状なら手術を検討することになるでしょう。そこで気になるのが白内障手術の費用相場です。

白内障手術では眼内レンズを使用する方法が採られています。そのレンズの種類はさまざまあり、レンズの種類によって費用相場も異なります。

健康保険が適用されるということもあって安く済むのは単焦点眼内レンズを使用した場合です。通常の3割負担の人であれば、片目45,000円程度の費用で手術を受けることができます。高齢者の場合には1割負担や3割負担の人もいるでしょう。1割負担なら15,000円程度、2割負担なら30,000円程度です。

また、手術費用とは別に入院費用や諸費用などがかかることもあるため、これより1万円程度加算される場合もあります。

 

多焦点眼内レンズは費用相場が高め

白内障手術では、複数の距離に焦点を合わせることができる多焦点眼内レンズを使用することもあります。白内障手術を受ける人の大半は高齢であるため、老眼や近視などになっていることが多いです。

焦点を一定距離にしか合わせられないレンズだと、日常生活で近視用のメガネや老眼鏡などが必要になってしまいます。多焦点眼内レンズなら、そのような不便がなく過ごせるのが魅力です。

ただ、多焦点眼内レンズは、健康保険が適用されません。選定療養という扱いになっており、一部のみ健康保険が適用されますが、それ以外の大半の部分に関しては自己負担になっています。また、レンズそのものも単焦点のものよりも高価であることから、費用相場も高めです。

乱視矯正のない比較的安い多焦点眼内レンズだと片目で15万円から20万円程度かかります。両目だと30万円から40万円程度です。乱視矯正のある多焦点眼内レンズだと、片目で20万円から30万円程度が相場で、両目なら60万円以上かかることもあります。