硝子体手術の相場

硝子体手術の方法

硝子体というのは人間の眼球の中にあるゼリー上の組織のことを指します。通常は硝子体は透明ですが、出血してしまったり炎症を起こしてしまったりすると濁りが生じることもあります。

そのような状態のまま放置しておくと、網膜剥離などをはじめとするさまざまな疾患の原因になることも多いです。ひどい場合には失明してしまうこともあるかもしれません。

そのため、硝子体が濁っているような様子が見られるときには、眼科クリニックを受診する必要があります。状態が悪いようであれば、手術を検討することもあるでしょう。

硝子体手術は、白内障手術などと同じように局所麻酔で対応するやり方が一般的です。白目の部分に小さな穴をあけて、機器を挿入した上でレーザーを使用して硝子体が切除されます。

また、硝子体手術と一緒に白内障手術も同時に行うケースも多いです。そして、手術を受けた後は安静にしておかなければなりません。入院が必要になることもあります。

 

健康保険が適用される

硝子体に異常がある状態を放置しておくと失明の危険性も出てくることから、硝子体手術には健康保険が適用されます。そのため、意外と安く済むケースも多いです。また、手術を受ける人が高齢の場合には、健康保険の負担割合が1割や2割の人もいるため、さらに安く済むこともあります。

具体的な費用相場としては、硝子体手術のみであれば健康保険が3割負担の人で12万円程度です。1割負担なら4万円程度、2割負担なら8万円程度の費用で硝子体手術を受けることができます。

また、白内障手術も合わせて行うようであれば、その分の費用も考慮しておきましょう。単焦点眼内レンズを使用するのであれば、白内障手術の方も健康保険適用で受けられます。

白内障の症状が手術を受けるかどうか迷うくらいの場合には、これを機に思い切って受けた方がいいかもしれません。トータルでかかる費用も1割負担なら6万円から8万円程度で済むでしょう。ただし、多焦点眼内レンズを使用する場合には、選定療養になるため費用が高額になります。