黄斑前膜手術はどのような内容なのか
黄斑前膜というのは、目の網膜の表面に薄い膜ができてしまう目の病気です。発症する原因は突発性と続発性の2種類あります。
このうち突発性は、特にこれといって原因はなく突然なってしまうというものです。40歳以上になると、次第に突発性の黄斑前膜になるリスクが高まっていきます。加齢以外に原因がないということで、防止策はほぼありません。
これに対して続発性の黄斑前膜は、他の目の病気を発症した場合に、引き続いて発症するものです。主に糖尿病網膜症や網膜剥離などを患った人に起こりやすいです。
黄斑前膜になってしまったからといって、必ず手術が必要というわけではありません。症状が軽ければ日常生活にも大きな支障はないため、手術を行わずに経過観察する場合もあります。
症状が重くて日常生活に支障が出ているような場合に手術を検討することが多いです。この点に関しては白内障手術とよく似ていると言えます。早い段階で気づいて眼科クリニックを受診していれば、経過観察で済むことも多いです。
手術の方法と費用
黄斑前膜手術は、主に硝子体切除やレーザー網膜光凝固、増殖組織の切除などの方法で行われることが多いです。黄斑前膜と一口で言っても人によってその状態が異なるため、眼科医が適切な手術方法を提案してくれます。
また、多くの人は高齢になるとさまざまな病気を患い、症状が出ていなくても機能が弱まっていることが多いです。目に関しても、同様で機能の衰えや、他の疾患のリスクなどを考慮して手術方法を選ぶ必要があります。
そして、健康保険を適用して手術を受けることができます。この場合の費用相場は3割負担の人であれば、10万円から12万円程度です。1割負担の人であれば、35,000円から4万円程度で受けることができます。
硝子体切除やレーザー網膜光凝固などによる内容なら、入院費用も合わせて15万円から20万円程度かかることが多いです。
また、硝子体切除を行うと白内障になりやすくなるということで、白内障手術も合わせて行われることがあります。その場合には20万円から30万円程度かかるでしょう。